【ヒット率100倍の商品企画】 どんなニーズに応えれば「欲しい!」となるのか?
MIPは今ない商品なので、消費者も企業も気づいていない、潜在ニーズに応えています。
MIPは、どんな潜在ニーズに応えているのでしょうか?
図をご覧ください。
縦軸は、生活ニーズの強さ、横軸は生活ニーズの未充足度(満たされていない度合い)です。
生活ニーズの強さとは、そのニーズを強くもつ一群がいれば「強い」、いなければ「弱い」、という意味です。
生活ニーズの未充足度は、その生活ニーズを満たす手段があれば、未充足度は「低い」、満たす手段がなければ、未充足度は「高い」、となります。
《天才コンセプト》
(図:右上)◎-◎
- ニーズが強くて、そのニーズを満たす手段がない状態
- 価格が妥当なら、無条件で「欲しい」となる
《凡人コンセプト》
(図:左上)◎-×
- ニーズは強いが、そのニーズを満たす手段は既にある状態(多くの新商品)
- 「安くするなら買ってもいい」という消費者反応
《出来の悪い凡人コンセプト》
(図:左下)×-×
- ニーズは弱く、そのニーズを満たす手段も既にある状態
- 「めずらしく欲しくもない」という消費者反応
《変人コンセプト》
(図:右下)×-◎
- ニーズは弱いが、そのニーズを満たす手段がない状態
- 「めずらしくおもしろいけど欲しくない」という消費者反応
つまり、MIPが応える潜在ニーズは、未充足の強い生活ニーズ(◎-◎)であり、このニーズに応えるようにコンセプトを創れば、MIP誕生につながります。
凡人でも変人でもない、天才コンセプトを開発する手法が
キーニーズ法です。
[出典]
・『ヒット商品づくりの文法』(1986年)
・『新版 ロングヒット商品開発』(2018年)